天馬と称された名馬トウショウボーイとライバル
ファン目線での競馬レポート
競馬界に今なお語られるTTGの3頭。
今回は、天馬と称されたTTGの中の1頭であるトウショウボーイのレース映像を観てレポート感覚で詳細を載せました。
レースがどの様なものであったか分かるかもしれませんし、実際の映像を確認したくなるかもしれません。
トウショウボーイとそのライバル テンポイント、グリーングラスとの対決をファン目線の文章で、どうぞご覧下さいませ。
※この記事は、TTG対決のみを扱っています。
4歳新馬戦(vsグリーングラス)
最初の対決は新馬戦だった
後に天馬と称されるトウショウボーイのデビューは、4歳になった年明け1月であった。
デビュー前から注目を集めていた事により、当レースでは1番人気。
それに加えて、第3の男と呼ばれたTTGの内の1頭であるグリーングラスも同じくデビュー戦を迎ていた。
レースでは後の活躍を予感させるかの様に圧倒的な走りを見せる展開となる。
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直線で後続を突き放す。
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他馬を寄せ付けずゴールイン。
3馬身差の圧勝劇。
デビュー戦を見事勝利で飾った。
第36回皐月賞(vsテンポイント)
クラシック初戦、TT初対決
クラシック初戦の皐月賞。
トウショウボーイは初めてテンポイントと対決する事となった。
スタート直後に中団馬群の前目をキープし、4、5番手に控える。
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内を走っていたトウショウボーイは、第3コーナー手前で進路を外へ変える。
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進路を変えた後、そのままの位置から最後の直戦に入る。
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持ったまま先頭に躍り出ると、残り200mで完全に抜け出す。
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その勢いは止まる事なく、他馬を突き離しゴール。
2着に5馬身差をつけて圧勝。
強い競馬を見せ、クラシック一冠目を手にした。
第43回東京優駿(vsテンポイント)
クラシック二冠を狙う
皐月賞を制したトウショウボーイは、ダービーで二冠に挑む。
好スタートを切り一気に先頭に出ると、そのまま第1コーナーを制して第2コーナー通過。
その後、先頭とほぼ差の差ない2、3番手に抑える。
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向正面に入ると再び先頭へ返り咲く。
2400mの長丁場でありながらも常に先頭に立ち、第3コーナー手前では少しずつ後続との差が広がる。
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最内から最後の直線を迎える。
しかし、クライムカイザーに直線で離される。
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トウショウボーイは、差し返えしにかかったものの届かなかった。
ダービーは悔しい2着。
皐月賞との二冠達成とはならなかった。
第37回菊花賞(vsテンポイント、グリーングラス)
皐月との二冠へ、初の三つ巴戦
二冠制覇のリベンジを菊の舞台で晴らしたい、トウショウボーイ。
レースでは、スタートから鼻を奪う勢いで上がり先頭集団へ。
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やがてトウショウボーイは内埒沿い5番手に位置を取る。
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1周目の正面に入ると、トウショウボーイは外に進路を変更し通過。
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テンポイントと並ぶような形で再び向正面に入り、その直後にトウショウボーイは2番手に上がる。
これを見るようにテンポイントも上がって来る。
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坂の下りに入ると先頭へ躍り出たが、すぐ後ろにはライバルのテンポイント。
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トウショウボーイは、外から最後の直線に入ったが、すぐ後ろにいたテンポイントに交わされる。
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巻き返しをはかるが、前を走る外のテンポイントと内のグリーングラスよりも後にゴール。
ダービーの雪辱と二冠を狙うものの3着。
三冠レースは全て3着以内という好成績であった。
第21回有馬記念(vsテンポイント)
初の古馬戦となった暮れの有馬
4歳最後のレースは、初の古馬戦として有馬記念に挑む。
いつも通りのスタートを切ると、先頭集団へ入ったテンポイントに続く様に5番手へ。
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外を走りながら内にいるテンポイントを少し後ろで見るように正面スタンドを通過。
前との差は、2馬身ほど離れている。
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向正面に入ると先頭でポジション取りが始まったが、トウショウボーイは5番手をキープ。
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その後、第3コーナー手前でエリモジョージが先頭に立つと、トウショウボーイは続く様に2番手に上がる。
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最終コーナーを立ち上がった直後にトウショウボーイがエリモジョージを交わし先頭立つ。
その後ろでテンポイントが2番手に上がって来る。
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テンポイントが捉える勢いであったが、トウショウボーイは最後の最後まで粘りを見せゴールイン。
ライバルとの差を縮まらせる事なく、初の古馬戦である有馬を制覇した。
第18回宝塚記念(vsテンポイント、グリーングラス)
古馬になって初めての三つ巴戦
6頭だての少ない頭数であったものの、内枠2番から挑んだ宝塚記念。
全頭スタート決めると、トウショウボーイは内からスルスルと鼻を奪う。
1馬身後ろにテンポイントが続き、先頭をキープしたままスタンド前を通過。
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後続との差は縮まる事はなく、向正面を駆け抜ける。
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第3コーナー付近で後ろの2頭、グリーングラスとテンポイントが並びかけて来る。
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3頭の差はほぼなくなり、僅かに先頭で走っていたトウショウボーイは最内で直線を迎える。
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先頭のトウショウボーイにテンポイントが猛追して来たが、力強く走り、先頭を譲らなかった。
3/4馬身差で宝塚記念を制した。
今回の三つ巴戦はトウショウボーイに軍配が上がった。
第76回天皇賞(vsグリーングラス)
普段とは違った秋の天皇賞
今とは違い、府中の3200mだった秋の天皇賞。
今年負け無しのトウショウボーイは1番人気に支持された。
勢いよく飛び出し先頭に立とうとするトウショウボーイだったが、やがて4番手に落ち着く。
トウショウボーイの後ろをグリーングラスが追走する。
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歓声が大きく聞こえる正面スタンドに入った後、トウカンタケシバが4、5馬身離す展開となるが、トウショウボーイは落ち着いた走りを見せ2番手で通過。
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第1コーナーを曲がり先頭との差がなくなると、後続も段々と密集し始める。
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向正面の中間あたりで馬群はさらに固まり、第3コーナーで先頭に躍り出る。
それと共にグリーングラスも上がる。
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2頭が並んでコーナーを曲がり最後の直線を迎えると、残り400mを通過しトウショウボーイが抜け出す。
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しかし、内から来たクラウンピラードと外から来たホクトボーイに交わされ失速。
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その後、差し返す事なく沈んで行った。
まさかの7着という結果で秋の天皇賞を終えた。
第22回有馬記念(vsテンポイント、グリーングラス)
天馬トウショウボーイのラストラン
三つ巴戦連勝を狙うトウショウボーイ。
スタート後に、勢い良く先頭に立つ。
先頭で大観衆の目の前を通過。
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先頭のままコーナーを曲がって行くと、内からテンポイントが並びかけて来る。
先頭の2頭が併せる形となり、3番手とは5馬身ほど離れる展開。
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向正面の中間地点で抜け出したが、最後の直線へ入る手前ではテンポイントと並ぶ。
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最後の直線、テンポイントとの叩き合い。
ここで、グリーングラスも外からトウショウボーイに襲いかかる。
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テンポイントが抜け出し、僅かに先にゴール。
その直後にトウショウボーイはゴールした。
2着となったトウショウボーイは前との差は僅かに3/4馬身。
最後の三つ巴戦を終え、ターフに別れを告げた。
さいごに
天馬と称された名馬トウショウボーイ。
今回はトウショウボーイに焦点を当てて、TTG対決を一ファンの目線でまとめました。
実際に観た事はなく映像越しではありますが、改めて強さというものは分かるものなのだなと。
競走の映像はたくさんネットに載っているので、この記事と照らし合わせてみたりすると面白いかもしれません。
人によって観る部分、思う部分が異なるかも。
トウショウボーイの情報
1973年4月15日生
1992年9月18日没 19歳(旧20歳)
父テスコボーイ
母ソシアルバターフライ
母父ユアホスト
[生産者]
藤正牧場
[馬主]
トウショウ産業(株)
[競走成績]
15戦10勝
[主な勝ち鞍]
1976年 皐月賞(八大競走)、有馬記念(八大競走)
[獲得タイトル]
1976年 優駿賞年度代表馬、優駿賞最優秀4歳牡馬
1984年 JRA顕彰馬